書道教室でお伝えしたいこと

2021.10.03

コラム
神山・上一宮神社のご神木

7日から都内で始まる、書展の準備をしています。

こういう準備の時間に、

書道ってなんだろう、

なぜ私は書をやっているのか、

教える立場になったのか、

思いふける瞬間があります。

さまざまな書道教室がありますが、私は入口を

「書が楽しい」
「書が好きだ」

と感じてもらえる時間になるように
心血を注いでいます。

なんでも楽しければ、
自然に上手になるのは、
年齢性別とわず、
みなさん様々に体験があるはずです。

かといって、

楽しくても上手にならなければ、習い事をする意味がないと

お叱りを受けるかもしれません。

わたしが考える

「楽しさ」とは

入口でありながら、最高到達点なのです。

過去や現在の、
書にかぎらず、
スポーツ選手や企業人、偉人は
すべてを受けいれた先の、自由で楽しさを手に入れています。

表面上の巧さを求めると
最高の領域には
たどり着つけません。

子どものように、
純粋無垢に
楽しい!
感じることが、
じつはものすごい領域に達する、
近道であり
それを実現するエネルギーなのです。

上手にしてくれるのは、
他人ではなく、
生徒さま自身が蒔いた種によります。

わたしは種まきと、その種が健康にそだつよう見守りをしています。

自然を愛した、宮沢謙治のように 雨風がふいても、見守っていたいと思うのです。