これは、私が佐那河内村の隣、神山町に住むフードフォトグラファー・近藤奈央(こんどうなお)さんとの公開往復書簡です。日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。近藤奈央さんのサイトhttps://magewappa-bento.com/
なおさん、こんにちは。
お返事にお時間いただきました。
自分を整える時間が おやつの時間や読書の時間ということで、おやつを作る身としてはとても嬉しい限りでした。
お写真のキャプションに一皿を真剣に食べる、とありましたが、きっとおやつを通して何かと対峙されているのでしょうね。
読書もとても共感できます。書物の内容によって、刺激を受けるものだったり、自分らしさを整えるものだったりと、ありますよね。
改めてなおさんの内容を読んでいて、整える時間とは「何かをしなければならない」というある種の強迫観念・・・から解放される時間だろうと思いました。
「〜しなければならない」という観念は、自分にスイッチを入れるようでいて、スイッチの電源は自分の外側ある感じがします。
家のことや仕事などを行うのは自分であっても、それは自分の外側の人との約束の上に成り立っていることが多いです(実際に誰かと約束していなくても、自分の中だけで勝手に決めたことやルール化していることもあります)。
自分を整える時間は、誰かとの調整の上にあるのではなく、実は自分から湧き上がる何かと繋がる、創造的な時間の過ごし方のように思えました。
逆に言えば、「〜しなきゃ!」という時間から意識的に自分を外すほど、クリエイティブが湧いてくる・・・そんな気がしたこの頃です。