ヤッホー!暮らしの往復書簡vol.42

2021.09.22

コラム

これは、私が佐那河内村の隣、神山町に住むフードフォトグラファー・近藤奈央(こんどうなお)さんとの公開往復書簡です。日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。近藤奈央さんのサイトhttps://magewappa-bento.com/

慶野松原

なおさん

こんにちは。オンラインとオフラインの世界が両立している現代は、名前を使い分けるのは、さほど珍しくなくなりましたね。

さてさて、現実からログアウト・・・っていうフレーズに結構ドキッとしました。

現実から消えてしまいたい訳ではないけれど、私は仕事や日常で疲れたり鈍化した自分軸を取り戻すための空白の時間が不可欠な人間でして。

別世界に行くこと、実際に自宅からなるべく遠いところに出かけることは私にとって、とても重要な時間なのです。

海か山かと聞かれたら、俄然「海派」の私はデイトリップならば大体海岸へ出かけます。海辺って、手前に松の防砂林がありますよね。

普段海に行くときは、そこを抜けて浜辺でヨガマットを敷いて何もせず海を眺めるのが定番の過ごし方なのですが、この時は嵐が去った後だったせいか海辺が落ち着かなくて、松林の中にヨガマットをしきました。

松林の中で一人の時間を過ごすのは初めてだったのですが、浜辺と違いました。目を閉じると漣ではなく、キーンという短い高音が連なってずっと聞こえます。何かと思いましたが虫の音でした。

松ってとても存在感があります。たくさんの松という存在に囲まれているとだんだん安心感に包まれていきました。

無になるための浜辺の時間とは違い、海際の木々に囲まれた時間は、なんというかあたたかさを受け取っていたような感じがします。

今日は日記みたいな内容になりました。

なおさんは、自分を整える場所や時間ってありますか?よかったらお聞かせください。