先日の「遊」の漢字の解説では、私自身とても楽しく書かせていただきました。
奥深い!面白い!
というお声を頂いています。ありがとうございます!
「漢字」は、一文字一文字がとてもパワフルです。そういうものに私たちは日々接しているのです。とてもエネルギーのあるものを日々タイピングしたり、手書きしたりしていることを改めて心に留めると、何かが変わってくるはずです。
さて、漢字が開発された頃から現代まで、長い時間を経ていますので文字の形も意味も変化しています。時代を遡るほどに、アノニマスで、とてもシンプルなものもあれば、重々しい祈りが込められた文字もあるのです。
今日は友人からのリクエストで、「稲」の篆書と意味を図解します。
現代使っている「稲」の前に、旧字の「稻」がありました。
まず偏の部分、「ノギヘン」は、「木」+「ノ」でできています(だからノギヘン)
ノの部分は「穂」を示していて、ノギヘンはこうべが垂れるような穂をつける作物(特に穀物)を示しています。
対してツクリの部分は、上の形は手を丸めている様子。その下は「臼」に何かがたっぷり入っている様子。臼に入れるものは、だいたい穀物をついたものすなわちモチなどですね。
臼の上に手があるので、ついたモチを手ですくい取ろうとする様子を表しています。
ということで、「稲」は、
穂をつける作物で、臼でついたものを手で取り上げることができるもの、だろうと推測されます。育てたところまででは稲ではなく、収穫した米なり何らかの穀物を臼を用いて食べられる状態にするところまでできて「稲」なのかもしれませんね。
他の面から解釈するなら、大和言葉の「い」と「ね」を調べるといいでしょう。
この話は、また今度。