美味しいと美しいは似ている
誰かにとって美味しいものは
誰かにとって美味しくないかもしれない
誰かにとって美しいものは
他の人にとって美しくないかもしれない
そういう何かと比較した、
相対的な
美味しさや美しさが
あるなかで
絶対的な
おいしさやうつくしさに気付かされる
たとえば、炊きたてのごはん。
たぶん、相当機嫌が悪いか、体調が悪くない限り
まずいという人が、思い浮かばない。
わたしたちを笑顔にする
絶対的な、おいしさ。
たとえば、満天の夜空。
幸せに満ちたピアノの音色。
澄み切った空と海。
バラ、キク、ラナンキュラス、カーネーション、
チューリップ。
花とは不思議で
色、形、香り、背丈、葉のつき方、
みんな違うのに
みんなうつくしいということ。
なんでだろうと思った時、
それは何かと比べた美しさではなく
花がもつ個性を最高に咲き誇っているから
世の中のうつくしさとは定まりがあるようでないけれど
何が起きても変わらないうつくしさが
身近にある
たとえば私やあなたの背や髪、
顔かたち目や鼻のかたち肌の色がちがっても
その命が最高に咲き誇っていたら
何かと比べる必要がないほど
うつくしいのです。
だから、安心してこの世を生きよう。