書とは字が上手な人のためのものなのか

2020.01.13

コラム

確かに書道は、文字を書くことについて上達を極めていく道です。

今日こんな話をいただいた
「書って、字が上手な人のためのもののようで・・・ 私にとっては身近ではない」

書を習うことが
文字を上手に書くために研鑽する場だとしたら
どんどん厳しくなり、
私には無理・・・と寄り付く人が少なくなってしまう

その結果 書道具を使う人が少なくなって
文化が廃れてしまうとか
限られたアートの領域になってしまうとか
それでよいのか?

お花も、お茶も、武道も型があってこそ
型破りがあり得るわけで
型にはまった美は必要なこと

でも文字を書くのが苦手だったとしても
いわゆる「上手」にはまっていなくても
筆を持つことが禁じられるわけでないのです

今から、自分なりの表現をしてもいいのだと思います
横並びの教育の中で、
そういうものが抑え込まれてきたから
自己表現は難しく感じるかもしれませんが

自分のままを出してみる人が増えることで
世の中がおおらかになるんじゃないでしょうか。

ふつふつとそんな思いに駆られて
自分を出すための書の教室を定期的に設けたいと考えています。