これは、私が佐那河内村の隣、神山町に住むフードフォトグラファー・近藤奈央(こんどうなお)さんとの公開往復書簡です。日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。
近藤奈央さんのサイトhttps://magewappa-bento.com/
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なおさん
こんにちは!盛夏と言えるような夏空が続いていますね。
前回の、土地柄、お国柄には、その土地の人たちの暗黙のルールのようなものが
雨の土地に染み込んでいるということに、とてもしっくりきました。
本当にそうだなあと思います。
結局は、人間の目に見える行為も目に見えない想いのようなものも自然が吸い込んでくれていて
それがその土地らしさを作っているのだろうと感じました。
普段とは違って、今日は街の空気がゆるいなあ、と感じること、ありますね。
日曜は確かにそうだし、土曜日は他の日とはまた一味違った空気が流れている気がします。
それもやっぱり人が作り出している空気感。
そう思うと、空間にはすぐさま人の想いが反映されるのだなあと。
最近読み直した本に、日本人は特に空間を大切にしてきたと書いてありました。
例えば武道の前後には、空間に一礼する。
茶道や花道、書道なども礼を大切にします。
柏手も、空間を清める行いの一つみたいですね。
いかに調和したすがすがしい空間を作るかに、これからもう少し重きをおきたいなと思った次第です。