ヤッホー!暮らしの往復書簡vol.74

2022.05.11

コラム

これは、私が佐那河内村の隣、神山町に住むフードフォトグラファー・近藤奈央(こんどうなお)さんとの公開往復書簡です。日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。

近藤奈央さんのサイトhttps://magewappa-bento.com/

========

なおさん

こんにちは。ボリュームのある読書をされているようですね!

読書は心の旅なり・・・ 読んでいると現実とは違う世界へ誘われますよね。

是非是非 後日 内容をシェアいただけたら嬉しいです。

お稽古への道中

さて、私は以前から体験したかった 茶道の一端を体験させていただきました。

ありがたくもとても気になっていた先生のお茶室へ行くことができました。

感無量・・・

たくさんの言葉にならない感動を感じているのですが、感じたことの備忘録として残したいと思います

・細かな決まり事は、茶事という時空をともにする隣人への敬意

・空間への敬意が日本文化

・場を清める、居住いを正す

・贅を尽くすことと、礼を尽くすことの違い

・質素なるものの中にある他への気遣い

・お詰めさんの役割

・小さく回転する

・サービスを受けるのではなく、自分から伺う

最後の、「サービスを受けるのではなく、自分から伺う」というのは

例えば、レストランに行くと、お店の方が素晴らしいホスピタリティとともに、お料理を我がテーブルまで持ってきてくれます。

しかし、お茶では亭主が点てたお茶を、客が自ら取りに行くのですね。

師へ自分から出向くということ。

私が普段書道教室をしている中で 重なるものを感じました。

教える側が習う側を回ることはなく、 習う側が教える側へ出向く形式である点。

茶道や書道など「道」において、

教える側として、こちらから出向くことは、サービスではなく、逆に相手の何かを奪っているかもしれない。

心に留まった出来事でした。

まだまだ気づきがありそうなので 折を見て書き足しておこうと思います。

では。