【開催レポート】聞く書道 vol.3

2022.03.03

開催済コラム

オンラインで開催している書道レッスン「聞く書道」

書道に興味はあるけれど、文字を書くのはちょっと敷居が高い、抵抗がある・・・

という方に向けて、セミナー形式で楽しめるレッスンを開催しています。

毎回、漢字1文字を決めて、古い時代の意味などを探りながら文字の真意を探求。

今回のテーマとした漢字は「真」でした。

文字を分解してみると・・・

私の解説では

「字統」

「五体字類」

「大和言葉辞典」

「カタカムナ辞典」

などを使いながら、私の解釈を加えて文字のお話を進めていきます。

前半の解説を踏まえて、最後の10分ほどは参加者様に「真」を書いていただきましたので

ご紹介いたします。

書道を習っている高校生の文字。以前「真」を書道教室で書いたことがあるそうで、その際に先生のアドバイスが「始筆をしっかり、強く」だったので、これを意識したそうです。力強さと闘いを挑むかのような強い意志を感じます。

ご自身のお名前に「真」が入っている女性。旧字にしたら左右対称が崩れてバランスが取りやすくなったとのこと。丸くて柔らか。余白がたっぷりで穏やかな雰囲気です

小学生の頃に書道を習っていたという女性。普段お仕事で書くことの丸いpopな文字と、真剣そのものの文字の対比がいいですね。

乗り物らしい雰囲気が

こちらの女性も昨年から書道を習っているという女性で、お名前に「真」が入っている方。下の「ハ」の部分は、古代中国では乗り物を示したそうで、バイク好きな彼女が乗り物らしさを出して書いてくれました。自分の好きな色で書いてくれました。

こちらの女性も「ハ」の部分を流れる雲のように書いてくれました。解説を聞いて、「真」に「運ぶ」イメージが湧いたとのこと。左右対称の崩し方を試してくれました。

こちらの女性は、「L」の部分に2回くるくると回っているところを作っています。

「真」に、「死者が雲のように天に登っていく様」の意味が含まれていたので、それを表現してくれました。死から生まれる真を、慎重に扱いながらも軽やかに書いてくださいました。

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私は草書を選びました。ちょうど、染色家さんから藍染めの過程で出る「藍泥」を分けて頂いたのでこれを薄めて使ってみました。楷書と比べると、形が全然違いますね。

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「聞く書道」は、普段、私が開催している文字を習う書道教室とは少し違い、文字を理解し、自分なりに解釈する機会です。今まで知らなかったことや、自分の考えを表現できるので、小学生の子どもたちにも興味を持っていただけることもあります。

親子参加でも楽しめますよ。

みなさんと一つの「真」に向き合ってアウトプットした時間は、とても貴重な時間となりました。

何か、日々の生活に役立てていただければ嬉しいです。

<参加者様の声>

・ひとつの言葉を掘り下げてお話してくださったこと、いくつもの視点からみる、考えるということが全く自分の中に無い考えだったのでとても興味深かったです!

・漢字の意味、成り立ちに興味津々です。日本語との関係も更に気になります。

・漢字をロゴデザインにする際のアドバイスが欲しい!

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<次回開催>

3月28日(月)20-21時

参加費:

おやつつき 2,200円 /おやつなしプレゼント画像あり 1,100円

お申し込みはお問合せまたはオンラインショップからどうぞ。