これは、私が佐那河内村の隣、神山町に住むフードフォトグラファー・近藤奈央(こんどうなお)さんとの公開往復書簡です。日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。
近藤奈央さんのサイトhttps://magewappa-bento.com/
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なおさん、こんにちは。
節目を祝う意味がわからないという青春の病のような出来事、私にもありました。
私は「成人式に出る意味がわからない」と言い張っていたのを覚えています。
世間の形式に対して反発していた頃だったのだなあと。
結局 周りに説得されたり何か自分の中で不消化なものがありつつも スネた態度で式に出たのを覚えています。
なぜあんなにイライラと斜に構えていたのか?人生のそういう時代だった、それだけですね。
子どものきつい時代を受け入れてくれた家族に今は大変感謝しています。
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新年には書き初めをするのですが、私から生徒様・参加者様へ、今年の抱負を伺うことが通例です。
ですが、私は「今年の抱負」を定めない方でして(笑 失礼な話かもしれません。
今年は・・・というより 今は・・・ここからは・・・ そんな風に暮らし方を省みることは多いです。
なおさんのお言葉を参考に、少しこれまでを立ち返ってみると、
この1月から今の屋号で仕事をして6年目になったと再確認しました。
学生が明けて、会社員 → フリー → 会社員 → フリー ・・・ 今に至ります。
あの時大変なことがあった、大きな選択をした・・・そんな風にも思わなくなりました。
自分の過去のドラマに焦点を当てていても、意味を感じなくなったというか。
いくつかある流れの中に身を任せてたどり着いていて 未だ彷徨っている。
徳島に来たわけですが、いわゆる血縁などありません。と、平たく括っていたのですが、ある方から
「今ここに暮らしていることは ただだならぬ縁があったからこそだ」と言われて確かにそうだろうと思うようになりました。
これから紡いでいく物語を楽しみにやっていこうと思います。