【デザイン事例】kitote様のロゴとパンフレットを制作をしました

2024.12.29

kitote様について

和せいろをはじめとする、自然素材で作られた台所道具を取り扱うお店です。オーナーの堀田智恵さんと、「古くから伝わる日本の道具を守り続けたい」と語る職人さんとの出会いから生まれたのだそう。せいろを生かした季節を感じる料理の教室や、Instagramで和せいろを使ったレシピを発信しています。

職人さんの手仕事の素晴らしさや、木の手触りの温かみ、それらを使った手料理に癒される時間を届けたいという思いが、kitoteという名前に込められています。

今回のご依頼について

フォトグラファーの近藤奈央様からのご紹介から始まりました。撮影は近藤様、ロゴデザインとパンフレット・リーフレットのデザイン・編集をYDSで手がけました。

制作プロセスについて

今回はオンラインのみでの対話が前提のケースでした。実際に対面していなくてもコミュニケーションが取れるよう、ミーティングを複数重ね、イメージをすり合わせました。

汲み取った情報から、最初にブランドの要となるロゴデザインを制作。

次に、パンフレットの制作に移ります。冊子のページ構成を作成し、適切なカットを想定。その上で、徳島県内でロケーション撮影を行いました。

文章は、すでに発信されている情報や、これまでに制作した職人さんへのインタビューの文字起こし等を再編集し、原稿を作成。その後、細かいニュアンスや客観性などを考慮して調整しました。

シンボルにはヒノキの葉っぱを手の形を想像させるようにアレンジ。ロゴタイプの「o」は、和せいろを俯瞰した正円形をイメージしている

パンフレットには和せいろの特徴のほか、レシピも掲載。お客様が大事に取っておきたくなるものに仕上げた

kitote様より「一目で伝わるものができて嬉しい」

ロゴやパンフレットなどをデザイナーさんにお願いするのは初めてでしたが、想像以上にオンラインで話す機会を作ってくださり、思いを汲み取っていただきました。打ち合わせの時間に考えたことは、今後の事業について考えるきっかけにもなりました。

これまで、マルシェに出店したときには、和せいろの魅力を口頭やスマートフォンの画面でお伝えしていました。でも、パンフレットをお渡しできるようになって、表紙を見ただけで「素敵ですね」とお声をいただけるほど、和せいろの魅力が一瞬で伝わるようになりました。

いただいたロゴのデータを使ってシールを作り、お客様に郵送するお手紙にも付けられるようになったので、よりブランディングがしやすくなったと実感しています。

ロゴには、ヒノキのマークを採用しました。お客様がロゴの由来を尋ねてくださり、ヒノキや木材についてお話するきっかけも生まれています。

近藤様より

kitote様から相談があった時に、撮りたい写真がすぐに思い浮かびました。小林さんなら、その世界観をデザインに落とし込んでくれるだろうと、お声がけさせてもらいました。これまでの仕事ぶりを見ていても、コミュニケーションが丁寧ですし、気遣いの細やかさも、ものづくりとの相性が良かったと感じています。

撮影のスタイリングでは、ワンランク上の食卓への憧れ感を演出しつつ、自分の家でも始められそうな手軽さも感じられるよう工夫しています。。そのため、使ったのはできるだけ身近な食材。和せいろを使えば、郷土料理や凝った料理も作れますが、まずは身近な食材から始めてほしい。そんな一歩を踏み出すきっかけを作れたらと思い、迷っている人の背中を押すような画作りをしました。

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credit

クライアント kitote 
撮影 近藤奈央
ロゴデザイン、リーフレットデザイン
幸デザインスタジオ株式会社(小林幸、中川安沙美、髙木晴香)
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